B Corp認証を管轄しムーブメントを促進するB Labが2023年度のアニュアルレポートを発行した。
数値的なインパクトが並び、国や地域によって数字を見ることができるインタラクティブなグラフィックで表現されている。
気候変動、ガバナンス、従業員のエンゲージメントといったトピックごとに、これまでの調査などからB Corp企業は他の企業よりも結果が良いという内容も具体的な数字で見ることができる。
B Corpの認知度についてもヨーロッパとオーストラリアを加えて調査が更新され、グローバル全体では4人に1人がB Corpについて知っていると答えている。年代別には概していわゆる「若い世代」の方が認知度が高いということになるが、イギリスやアメリカ/カナダでは30-39歳の世代がより認知度が高いという特徴もある。経験年数に基づき組織で責任あるポジションを担う人が直近で増えていく層に認知度が高いということは、実際にアクションをするかは別として、今後のビジネス界の方向性に希望を感じる人もいるかもしれない。
タイミングを同じくして、新しくB Lab組織をリードする共同代表も発表され、これまでB Labのメンバー及びフェアトレードや自然保護基金などのNPO活動してきたサラ・シュワイマー(Sarah Schwimmer)氏とクレイ・ブラウン(Clay Brown)氏が任命された。正確には「Interim Co-Lead Executives」と表現され、「暫定的な共同責任者」という位置づけにある。組織として何が一番適切かを模索し続ける意味でも、既存の「Chief Executive Officer」(CEO、社長・代表)ではない表現を用いている。