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最新B Corp認証企業➂

最新B Corp認証企業➂

最近B Corp認証を取得した企業5社を紹介しよう。

■ 3Dで簡単に家をデザイン Cedreo

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Cedreoのウェブサイトより

Cedreoはフランスの3Dデザインソフトウェアを提供する会社。インテリアも外装もこれまで何日もかかっていたデザインを1時間もかからずにできてしまうという万能なソフト開発により会社は急成長しているが、これまでブートストラップ型で、自己資金によって事業を拡大してきた。多くのフランス企業はニューヨーク進出を目指すが、本当に必要な市場を見極め、2019年にアトランタに支店を開いた。

例えばこのイメージ図だと、Cedreoのソフトを使えば30分以内に描ける。

cedreo-b-corpならこの図面が30分以内に描ける
Cedreo CEOの執筆記事より

B Corpを取得することはCedreoにとって2020年の目標の一つだった。まずは従業員全員を巻き込むべく、6日までの社会的活動への参加を認めたところ、初年度にして従業員の半分以上が6日全日を使い切った。さらにB Corpとして取り組むべき活動がサステイナブルなものであることを確実に、そして自動的に担保できるよう、ポジティブ・インパクト・コミッティを設立し、様々なステークホルダーとの調整を行うことにした。2021年は、フランスの企業法に則り、ベネフィット・コーポレーション同等の「Entreprise à Mission」としての登記を目指している。


■ 旨い肉を箱いっぱい届け ButcherBox

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BucherBoxのウェブサイトより

Butcherとは肉屋のこと。アメリカで抗菌性物質肥育ホルモンなどを使用せず、牧草や野菜などの飼料のみによって育てられた牛・豚・鶏の肉や海鮮などを鮮度保って家庭に配達するButcherBox。1.5万円程度で最大6kg以上・30食分ほどの肉などが届けられる。 

 

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ButcherBoxのインスタグラムより

ターキーを1つ買ったら恵まれない家庭に1つ寄付というキャンペーンや、食品寄付を集める団体でのボランティアなどの社会活動も積極的に行っている。3年ほど前からB Corp認証取得はCEOのやることリストにあったが、2020年にやっと取得することができた。

私にとって、B Corpの最もわくわくする且つ興味深い点は、「解放」されることです。つまり株主価値を高めること以外のことを考えてもいいということです。これを会社の公式文書含めたというのは、とても強力なものです。弊社のリーダーとして、私は株主に対して常に利益のために事業を行うという受託者責任を負っています。つまり、環境にいいからといって別のベンダーを選択した場合、それは株主価値を高めるという私の責任に反しています。 これは、長期的な意思決定に集中するのではなく、株価を引き上げることに基づいて意思決定を行うことを意味するため、経営者にとって危険なインセンティブです。これに対抗するために、私たちは、意思決定は株主だけでなく、従業員、環境、地域社会、社会的要因も考慮するのだという考えを会社のDNAの中に取り入れました。…NPOを設立して抵抗するより、パーパスドリブン且つ利益を生み出している会社になることで(株主中心の)市場を壊すことができると思うのです。
(CEO サルゲオ氏、ButcherBox インタビュー記事より)

ガバナンスと従業員の項目で高得点だった一方で、環境やコミュニティについてはまだまだ取り組める点があり、B Corp取得を原点に前向きに取り組もうとしている。


■ エシカル版Amazon Simple Switch

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Simple Switchのウェブサイトより

Amazonはワンクリックで簡単に購入できるが、少しでも環境や社会に良いものを探そうとすると時間がかかる。そんな面倒を減らしてシンプルに買い物ができるように開設されたショッピングサイト。コーヒー豆からトイレットペーパーまで3000種類を扱う。

ウェブサイトでは商品カテゴリーで検索することもできるし、「B Corp」「1% for the planet」といったラベルを持つブランド別、「環境に優しい商品」「(利益で)教育サポートを行うブランド」というオリジナルのカテゴリーでも検索が可能。

 

simple-switch-b-corpの買い物画面で様々なカテゴリーが選択できる
Simple Switchのウェブサイトより


創業者のコイス氏はアフリカでのコンサルタントとしてのインターン経験から社会に役立つビジネスをしたいとアメリカに帰国したが、そんなエシカルな会社にするために倫理、労基、環境への影響などをすべて勉強するのはかなりの労力だった。彼女のような人、普通の人が、簡単にシンプルに、住みたいと思う地球のためにお金を使うことができるようにするプラットフォームを立ち上げることにした。1人でもサービスを使ってくれる人がいるなら会社を設立する意味はあると、11か月11か国の旅を経てパートナーを見つけ、5年が経過し、ビジネスが軌道に乗ってきたところでのB Corp認証取得となった。

「あなたの費やす1円1円が、あなたの求める未来のための投票である」という言葉を私は信じています。…アメリカだけでオンラインショッピングに費やされた金額は4兆ドルになります。それのたった0.1%をエシカルショッピングに変えるだけで40億ドル。非常に大きなインパクトを与えることができます。
(コイス氏、Molly Stillmanのインタビューより)


■ CO2ゼロの家 Sero

 

seroはB-corp認証を取得した
Seroのウェブサイトより

Sero Groupは二酸化炭素排出(カーボン)ゼロの家を建設するSero homes、カーボンゼロの家を建設するためのコンサルや資金提供を行うSero Project、など複数の事業を持ち、新築も既存の住宅も、スマートなエネルギー管理と、ソーラーパネル、蓄電、ヒートポンプ、EV充電などの再生可能技術を組み合わせて、脱炭素化するサービスを提供するイギリスの会社だ。現在は、イギリス西部のウェールズ地方のある地域で、「Parc Hadau」という35の家から成るカーボンゼロのコミュニティを建設中、2022年夏に完成予定だ。

Parc-Hadauプロジェクトのウェブサイトより

住宅建設業界はこれまであまり進化する必要はありませんでした。 5つか6つの大きな住宅建設業者がいて、土地の供給を独占し、彼らが土地利用の実権を握っているようなものです。最低限以上のことをする必要はなく、規制に動かされると言っても、力もあるのでその規制がどこまで進むかは彼ら次第です。

市場のニーズは満たしていますが、このアプローチはより広く社会を捉えたときに最善の利益ではないと考えています。過酷なことに、我々がどこへ向かおうと障壁があるということなのですが、それを乗り越えようとがんばっています
(共同創設者・スットン氏、Environmental journalのインタビュー記事より)

■ ワンちゃんベッド K9 Ballistics

 

ballisticsはB-corp認証を取得した
K9 Ballisticsのウェブサイトより

K9 Ballisticsは、大学のルームメイト同士で始まった事業。2人でゴールデンレトリバーを飼っていたのをきっかけに、犬用ベッドの設計と販売を開始。良い製品を生み出すだけでなく、自分たちの家族が誇りに思えて、みんなが働きたいと思うような世界的なブランドとして、自分たちの思い通りの会社になることを目指し、これまでVCに頼ることなく事業を運営している。

B-corpのballisticsの商品
K9 Ballisticsのウェブサイトより

耐久性があり、手入れも簡単、丸洗いや部分的な交換により長く使える製品。素材はベッド等が人にも環境にもやさしいということを証明するアメリカのサーティピュア認証を得たもの、つまり人間レベルで高い基準のものを使用している。最後の最後は商品を回収しアップサイクル・リサイクルも行っている。